せや!親に便乗して花巻行ったろ!
そんな記録です。
着実にAdharaむすめも巡れた数が増えてきていい感じ。
きっかけ
「親のGW東北制覇旅行に途中から便乗して、一人で花巻巡ろう」というのがきっかけ。
今年、GWが何連休になるかわからなかったために予定が全く組めなかった。
しかも、休みがわかってから行動でも予約が間に合いそうにない。
(あー、今年のGWは犬山に日帰りとかになりそうだなぁ……)
とややアンニュイになりかけたとき、親に「GWの旅行、途中からお前も花巻(岩手)で合流できそうだけど行くか?4日目からだけど」と一言。
長期旅行に合流できる。なるほど。相変わらず機転を利かせてくれる親だ。たすかる。
だが花巻だと?
まず親はこのGW、5泊6日で東北制覇旅(青森~山形)という5年か6年に一度のビッグ旅行を計画していた。どうやら宿泊先は和室が多く、1人増える程度なら問題はないらしい。それで都合がついたのが4日目だったというわけだ。
もう正直親の旅行についていく年齢でもないのはわかってるんだけど、金かかってる旅行は一人でも家庭持ってからでもできるのは当分先になりそうだし……。
そして飛行機の都合で朝一ならば花巻空港に飛べるらしい。08:20に花巻に到着してから合流するまでの約6時間は自由時間として1人で消費していいとのこと。
- ぽか旦那が
- 6時間
- 花巻で
- なにする?
当然温泉に入るしかねぇ。
ということで決定。まずは花巻温泉自体を調べてみよう。
花巻温泉 is ……?
花巻温泉って多分名前もあまり知らない人は結構いるかもしれない。実際自分も温泉むすめを知るまでは「名前だけなら……」という感じだったので少し解説。
花巻温泉は、岩手県の県庁所在地である盛岡よりやや南にある温泉地。
かの有名な作家の宮沢賢治さんが、仏教の講習のため何度も通った温泉地である。
というか宮沢賢治さんは花巻市出身である。
また、花巻温泉は花巻温泉と、山の神温泉、台温泉、鉛温泉、大沢温泉などで括って「花巻温泉郷」と呼ばれたりする。
(正確には各温泉地が川沿いに位置することから、花巻温泉峡とも)
メインの温泉地は西の山の方(語彙力の崩壊)
泉質は基本的に、低張性弱アルカリ性高温泉。低張性とは、浸透圧について書き記したものである。
低張性は浸透圧が低いために、水分が肌に染みやすく長風呂に向いている。
反対の高張性は浸透圧が高いために、温泉成分が肌に染みやすいがのぼせやすい。
なんでもかんでも高けりゃいいってわけじゃないってところ。
弱アルカリ性だから、肌に優しい温泉。弱だからあまり効果は望めないけど、花巻温泉はじっくりゆったり入れる温泉って感じだな。
花巻温泉 is 長風呂特化温泉.
困惑の花巻温泉行動計画
最初、花巻空港駅を中心に行動計画を組んでいたせいで数日頭を抱えていた。
JRで花巻駅まで移動することにもっと早く気付くべきだったと思います。(自己批判)
ということでJRで花巻駅まで南下。この駅を軸に計画を練ろう。
花巻温泉で目玉になる旅館も調べ直した。どうやら花巻温泉峡の1つである、大沢温泉の湯治場が目玉になるらしい。
大沢たかおさんは実は温泉むすめだった……?(ぐるぐる目)
大沢温泉は、宮沢賢治氏が仏教の講習のために訪れたまさにその場所である。ここを旅のメインとした。
大沢温泉までは市バスが出ており、時間の調整は難しくない……と思ってたんだけどなぁ。
このバス、妙にスケジュールとかみ合いが悪くてスケジュールに難航。
しかも集合時間は15時台に北上駅。電車も言うほど多くないから、計画変更は前後に与える影響が大きい。
1週間あーでもないこーでもないと組み立てては崩していた。
で、立てた計画がこれだ。
※個人情報のため最寄りからの計画ではないことはご容赦いただきたい。
一人花巻行動計画ver2.1
====================2019.04.30
変更点
--------------------マルカン大食堂に開店直ぐ入店するために、全体スケジュールを調整。
大沢温泉の滞在時間を12:40-14:37に変更したのが主なポイントそしてゲーセンで岩手遠征称号を回収するのが裏の目標
持ち物
--------------------・フェイスタオル
交通電子マネー事前チャージ額
--------------------¥1,330
現金
--------------------¥2,090
04/30 TUE
--------------------### 06:00 ミッドランドスクエア前小牧空港行き
¥700:電子マネー
ミッドランド西側出入口Cartier前バス停### 06:25頃 小牧空港着
### 07:10 小牧空港発 花巻行き 搭乗
FDA351便 ドリーム割タイプA
### 08:20 花巻空港着
### 08:45 花巻空港発 花巻空港駅行き バス
¥290:現金のみ
### 08:52頃 花巻空港駅着
### 09:02 花巻空港駅 搭乗
JR東北本線・北上行
¥190:電子マネー### 09:06 花巻駅 着
### 09:16 大原輪店 レンタサイクル
¥800
### 09:30頃 SOYU Familiy Game Field 花巻
岩手称号回収
### 09:55頃 照井菓子店
### 10:10頃 林風舎
照井とここはマルカンに間に合う程度に遅れても問題ない
### 10:45頃 マルカン大食堂 昼飯
### 11:50 大原輪店 自転車返却
### 12:05頃 花巻駅
### 12:15 湯口線 花巻駅前 乗車
花巻駅3番乗り場
### 12:40 大沢温泉 着
山水閣 日帰り入浴
¥1,000### 14:37 湯口線 大沢温泉 発
### 15:03 花巻駅前 着
### 15:18 花巻駅 乗車
JR東北本線・北上行き
¥240:電子マネー前 14:46発
:56着### 15:29 北上駅 着
使用ツール:🐧 行程さん | 旅行のしおり作成・共有
初めて使ったけどめっちゃ便利だった。
なに?「ゲーセン行こうとするから予定がキツキツなんだろうが!」って?
しょうがないじゃん!だってここで行かないと次いつ岩手いくか検討つかないし……多少強引でも行かないと……。
結果として
- 岩手称号回収のための「SOYU Familiy Game Field 花巻」
- 銀河鉄道の夜で出てきた、活版印刷所の後にできた「照井菓子店」
- 宮沢賢治さんのご子孫が営んでいる喫茶店「林風舎」
- 花巻市民の地元の味「マルカンビル大食堂」
- 宮沢賢治氏が仏教の勉強のために訪れた「大沢温泉」
という60%宮沢賢治ゆかりの旅が出来上がった。
結論から言うとこれは失敗に終わることになる。
早速振り返ってみよう。
花巻旅行記
服などのカバンが大きくなる荷物は、まとめて親のトランクに預けてもらった。
そのため、当日は肩からかけるカバンのみという軽装スタイル。
しかもチケットは事前にネット予約してあるがために、発券機で印刷すれば特に受付することなく搭乗ゲートに向かえるのは大幅アドだった。
当日荷物がないっていいな。俺も金持ちになったらカバン予めホテルに送ってもらいてぇ。そんなことを考えつつ人のいないゲートをサクサクパスし、花巻の状況を調べた。
花巻、雨降ってんじゃねぇか!
おかしい。数日前まではギリギリ曇りで持ちこたえると聞いていて、直前は慢心ゆえに天気を調べてなかったが……まさか雨降ってんのか。
……チュウニ称号、回収できなくね?
早速計画に暗雲が漂い始めた。これ歩くとなると30分はかかるしなぁ……どうしたものか……。
と考えてるうちに出発の時間となった。
まぁいい。雨雲が少しでもずれることを信じて飛行機に乗ろう。着いてから考えよう。
飛行機中は温泉むすめの小説を読み込んで、やっと読み終えた。これの話はまた別で書く。
花巻に立つ
花巻空港に到着。(傘がいらないレベルの雨までならレンタサイクル借りるか)という願いすらも聞く気がないようなガッツリの雨でした。
ひとまず予定通りに空港駅に向かい、電子マネーが使えなかったので現金で花巻駅へ。
ちなみに結局どこでも電子マネーは使えませんでした。ちくしょう。
花巻駅に到着。この時には雨も土砂降りだったため完全にゲーセン諦めムードでした。
折りたたみ傘じゃなくて普通のしっかりした傘を持ってくるべきだったねこれ。
初手計画頓挫とレギュレーション
最初の目的地である照井菓子店さんへいざしゅっぱt……
4/30と5/1で休んでるとかあるかぁ!?
「ま、GWならやってるっしょ」とか甘く見ていた。完全に花巻舐めプでかかってしまった。
このままその辺の喫茶店で無意味に1時間潰すか……?うーん……。
……せや!照井菓子店で確保していた時間分でゲーセン行けんじゃね!?(錯乱)
Google的に片道30分ということは早歩きで20分くらい。ワンプレイ10分。帰りはタクシー使って5分くらい……。
あら不思議、林風舎に予定通り戻れるじゃないですか!
これ以上計画を崩されてたまるか。俺は歩いてSOYU Family game fieldに向かうぞ。
気合と根性のレギュレーション順守 in 岩手.
帰りは奇跡的にゲーセン出た直後にタクシーがお客さんを降ろしてた所だったので、そのままキャッチして直接林風舎に向かった。サンキュー岩手観光タクシー。
タクシーの運ちゃんにマルカンビル大食堂のエピソードを聞いた。
「僕もたまに行くんだけどね。マルカンラーメンだけだとちょっと量が足りないからいつも鉄火巻もつけるんだぁ」
と幸せそうに語っていて、聞いてるこっちも微笑ましくなった。マルカン大食堂はやはり花巻市民の心に根付いているのだ。それ以外は東北弁が強めでよく聞き取れなかった。
林風舎とにわかのオタク
そんなこんなで林風舎に到着。
林風舎とは、宮沢賢治さんのご子孫が営んでいる雑貨屋兼喫茶店である。店内には宮沢賢治さんが入院中に書いていた、手帳の復元が飾られている。
自分は知らなかったが「雨ニモマケズ……」で始まる例の文章は、宮沢賢治さんが入院中の亡くなる直前に手帳に書き残したものである。
亡くなった何年か後の「宮沢賢治友の会」にて、黒いトランクを整理しているときに大量の原稿の山から手帳が出てきたとのこと。
このメモ帳の途中に、9ページにわたって雨ニモマケズが記されている。
ちなみにメモ帳には基本的に法華経がかかれている。大沢温泉で仏教の講習を受けていたことがここで関連づくことにもなる。
要するに『雨ニモマケズ』とは、宮沢賢治さんが最期に残したなんらかの願いのようなメッセージのような詩である。
(一応ある程度考察はしてるんだけどにわかが語ってもなあという感じなので省略)
……宮沢賢治さんはぶっちゃけよく知らなかったけど、この情報だけで雨ニモマケズの見方が変わった。
これにエモを覚え、雨ニモマケズの全文が載っているしおりを購入。
宮沢賢治さんのご子孫と思われるおばあちゃんに「ここ(レシート)に描いてある絵はね、宮沢賢治さんが描いたんですよ」って言われた。
……俺の前で会計してた人には説明してないよねそれ?まさか俺がにわかだって勘づかれた……?
ちょっとした恐怖心を覚えたまま林風舎を後にした。オタクはにわかを見破られることが怖いのである。
乱れる計画、見つかる偶然
昼飯はマルカンビル大食堂。Twitterで見た限り、当日行列が出来てるツイートが確認できなかったからきっと大丈夫だと思っていた。
……マルカンビル3フロアー分の行列を見るまでは。
確保していた時間は1時間弱。どう考えても間に合わない。
だが、行列ができていた場合の第2、第3の候補を考えていた。これで勝てる!
勝てませんでした(オープン直後の第1波を捌いたあと)(次の空席は多分1時間後)(即敗北)
あー。これもうダメかもしれない。時間がキツキツになるが昼飯は大沢温泉で済ませるか……?でも時間に迫られながら入る温泉も嫌だなぁ……。
混乱しつつふと周りを見渡すと、そこには人の少ない中華料理屋が。人は少ないが、何故かハズレじゃない。そんな気がする。
よし!ここは風の声を頼りにこの中華料理屋に入ってみようじゃないか。この際どうにでもなれだ。
神龍はここ数年で新しくオープンした中華料理屋である。
食べたのは白金豚(花巻名産の豚肉)と八宝菜とキクラゲと卵の炒め物定食。
注文をしてから店主と少し会話をした。
店主「君花巻の人?」
ワイ「いえ愛知からです」
店「ああ、愛知?僕名古屋ヒルトンホテルの王朝ってところで修行してたんだよ。今の王朝の料理長とは同期」
ワ「んん!!?」
名古屋ヒルトンホテルの王朝とは、歴の長いヒルトンホテルの中でも人気の高級中華料理屋で、古くから金持ちの舌を唸らせる名店である。行ったことはないが、有名な店なので知っている。
どうやらこの店主はここで修行をした後に花巻で最近店を開いたらしい。
世間、狭くね?
通りでこの定食が値段(800円)の割に無茶苦茶美味いわけだよ……。
しかし、昼飯の案が全部潰れたがまさかこんな所でこんな出会いがあるとはな……。風の声聞いてみるものだな……。
大沢温泉にて
神龍に別れを告げ花巻に戻り、大沢温泉行きのバスを待つ。
バス停で待っている時、前で発車する自分の乗らないバスを指さして
「このバスってどっちに行きますか?」
と聞いてきた女子高生(以下JK)がいた。
……地元民が県外民にバス路線を聞く謎構図の完成である。
「あー、それ違いますよ。それイトーヨーカドー行くんで」と自分。
納得したJKは待ち椅子に座り直したため、ついでに
「マルカン大食堂ってこの時期いっつもあんなに混んでるんですか……?」
と聞いてみた。
「そうですね……すごい混んでるのでこの時期は私達もあまり行かないです」とのこと。
だ、だよね〜〜〜〜……。
その後簡単に言葉を交わした。花巻JKは人当たりがよく、笑顔が可愛い子であった。
花巻、あったけぇ……。
その後バスに揺られ大沢温泉へ。
湯治場に着いてまず入ったのは豊沢の湯。大沢温泉に直結されている宿である「山水閣」の大浴場である。
豊沢の湯は見事な半露天風呂。低張性弱アルカリ高温泉だけあって余裕で長風呂ができる。
雨降ってたから半露天風呂で本当に良かった。雨の心配もなく風景が楽しめる。……豊沢川の水量が凄いことになってるけど。
豊沢の湯から上がり、次に向かったのは大沢の湯。混浴である。
……気を安らげるために温泉に来てるのに、混浴はすごい気を使うからあんまり好きじゃないんだよな。
気を許した恋人とかそれ相応の異性がいるなら、混浴もコミュニケーションの場としていいと思うんだけどね。
いるかどうかは別として。
話を戻して、この時の手持ちはフェイスタオル一枚。混浴には体を隠すバスタオルが付き物だ。受け付けで借りよう。
ワイ「すいません混浴用の体隠すバスタオル借りたいんですけど……」
受付「ございませんが……?」
ワイ「……?」(何言ってるのこの人って顔)
受付「……?」(何言ってるのこの人って顔)
え?マジ?全裸?全裸混浴ってマジ?正気?
「全裸混浴」というワードに怯えつつ大沢の湯を覗いた。
はい。男しかいませんねそりゃ。
というか大沢の湯、仕切りもない露天風呂の川を挟んで向かい側にふっつーに長屋が建っている。
また長屋を繋ぐ橋からだと、橋の上から露天風呂が眺めるようになっているのである。明るいうちは男しかいないのも頷ける。
……動物園のサルもおおよそこんな気持ちなのだろうか。
※女性専用時間も20-21時に設けてあります。暗かったら多少は安心できる……かな?
大沢の湯で大分県から車を飛ばして岩手まで来た強者に出会った。やはり10連休は人を大胆にするらしい。
大沢温泉は2時間確保していたが、あっという間に時間が過ぎてしまった。今度は晴れてるときに行きたいなぁ。
ところでこの日の前日、大沢温泉では「金勢まつり」と呼ばれる男性器をモチーフにした木製の彫刻を女性が担いで運んで、温泉で洗うことで安産祈願をするなかなか尖った祭りをしていたとタクシーの運ちゃんや神龍の店主が言っていた。
男性器を担ぐ祭りは全国で聞くんだけど、あれなんで全国あちこちでやってんだろ?テレビじゃ取材難しそうだしなぁ……。自分で調べるしかなさそう。
終わり良ければ……?
バスに乗った帰り道。親からLINE。
「行けなかったって言ってたマルカン大食堂、今並んでてもうすぐ呼ばれそうだけど行ける?」
神か?
バスを途中で降り、マルカンビル大食堂に急行した。
着いてみれば、親は見事に窓側の席を確保して待っていた。行列を楽に乗り越えたのと同時に窓側の席まで取るとか、どんな乱数調整したらそんなことできるんですかね……。
マルカンビル大食堂とは、マルカンビルというデパートの最上階にある昔はわりとどのデパートでも見られたレストランである。
デパートの取り壊しが決まった時に大食堂も閉店するはずだったが、市民の熱い熱い要望によって復活。
「同じ景色でないとマルカンビル大食堂ではない」というオーナーの想いからビルもそのままに再びリニューアルオープンした。
そんな時代の移り変わりの中で生まれた、温かいドラマのあるレストランがマルカンビル大食堂である。
特徴はなんと言ってもコスパもあるが、個人的に気に入ったのはあのなんとも言えない懐かしい雰囲気である。
みてよ、これ。初めて来たはずなのにこの妙な安心感。花巻市民が復活を望んだのもよーくわかる。
名物であるソフトクリームを頂いた。店内でも限られた人物しか作れない10段にも巻いた巨大ソフトクリームである。直接食べると崩れやすいため、箸を使って食べるのがマナー。
これで180円かぁ!やっす!しかも味が安っぽくない!
こうして親と合流もし、行けなかったと後悔するところだったマルカンビル大食堂にも行けた。計画はほとんど潰れたが、結果として上々である。
そして花巻を離脱した。次来る時があるとしたら、新花巻に寄ってもう少し宮沢賢治さんにスポットを当てた旅をしたいところだ。
その時は晴れてることを切に願うばかりである。
花巻離脱、その後
こっからは花巻離脱後の話である。
……親が立てた計画に乗っかっただけなのでこっからは簡潔に押さえていく。
瀬美温泉に泊まった。ここに限った話じゃないけど山桜がキレイだなぁ。
令和元年初日は中尊寺からスタートした。
人がむちゃくちゃいた。金色堂も拝んできた。
その後松島で離島を巡る遊覧船に乗った。
松島は離島の数が多くて、かつその全ての島に名前がついている。つまり島の名前何も覚えてない。すまねぇ。
ホテルは大観荘に泊まった。ここは温泉ではないけど、温泉じゃない代わりに大浴場の作りがよかった。
翌日、塩釜港に向かった。松島からこの辺りまでなんか街の作りが新しいことに何かを察しつつ、塩釜港の回転寿司で昼食。
開店は11:00だったが、早めに着いたため10:15にシートに名前を書いた。
開店直前、待ち人数を確認したらおよそ40組だった。えげつねぇ。回転寿司は店の回転率もやや高いと思うが、それを踏まえても待ち時間は2時間から3時間待ちといったところか。
マグロのほほ肉が狂うくらい美味かった。
途中で宮城県民の血液こと、ずんだ餅を頂いた。
次に向かうはずだった蔵王の御釜は4時間待ちというキツい状況だったためにスルー。
急遽、近くの秋保大滝に向かうことになった。本音を言うなら秋保温泉行きたかった。
秋保大滝とは日本三名瀑の一つ(に入ったり入らなかったりする滝)である。
瀑(バク)とは、水しぶきを上げて落ちる滝を指している。
秋保大滝は崖上から見えるルートと、険しい山道0.8km(たぶんこれ直線距離だから実際はもっと辛い)を乗り越えて滝壺前まで行くルートがある。
親を置いて、自分一人だけ滝壺ルートを目指した。
いやー、めっちゃ水しぶき。写真も水滴だらけなことからも、その激しさは何となく伝わるだろう。
宿は作並温泉の一の坊という宿。
少しここだけ語らせて欲しい。
ここはオールインクルーシブと呼ばれる料金形態で、オールインクルーシブとは簡潔に言うとホテル内で展開しているサービス全てが宿泊料金に含まれている形態。
まぁ要するに、一の坊ではリラックススペースにあるお茶とかコーヒーとかジュースとかビールとかワインが飲み放題なのである。
天国は作並温泉にあったらしい。
また、夕飯のクオリティもただ事ではなく
- 牛タンは肉厚でその場で焼いて出してくれる
- しゃぶしゃぶも注文してから作ってくれるし、刺身も枚数を指定してから切ってくれるため、新鮮でおいしい
- ここでもアルコールは飲み放題だが、おつまみのクオリティに妥協がない
- ノンアルもただのドリンクバーとか言う訳ではなく、瓶に入ったサイダーや手作りジュースが飲み放題
という超徹底ぶり
人生で三本の指に入る夕飯の満足度だった。もっと食べたかったけど満腹で食べれなかった自分の胃を呪いたい。
料金はべらぼうに高い……という訳ではなく、GWでも1人2万でちょっとお釣りが来る程度である。人生のちょっとした贅沢にでもいい感じ。
とにかく非常によかった。機会があれば友達とも来たいところである。
最終日。朝は山寺に向かった。奥の細道の一句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」を詠んだ有名なお寺で、1,015段の階段を登ることで煩悩を払う場としても使われる。
1,015段登りました。普段からランニングしておいてよかったと心から思いました。(小並感)
山寺の帰り、数kmにも及ぶ車の渋滞ができていた。人気すぎやしませんかね……。行くときには時間に注意。
旅の最後に向かったのは、蔵王温泉である。この旅行で初めて出てきたpH1.9の酸性の温泉である。(正確には酸性 含硫黄 硫酸 塩酸化物 温泉(低張性酸性高温泉)である)
温泉アッツアツだった。というかロッカーの鍵が温泉成分で酸化しまくってて凄いことになってた。
おわりに
花巻単独行動から始まった東北旅。
人生初の東北地方だったけど、地方が違うだけで感覚が違うことが多くて(特に歴史方面)同じ日本でもこんなに変わるものかと驚いた。
それともし温泉むすめ知らなかった自分が花巻に行った時に今回と同じぐらい楽しめそうかと聞かれると、それはわからない。
なんとなーく街中散策して終わってたような気もするし妙な愛着も沸くのかもわからないことも考えると……温泉むすめ知っておいてよかったのかなって思う。
まぁ旅行中はそんなに温泉むすめのこと考えてないんだけどね。有馬みたいに立て看板があちこちにあるなら別だけど。
次東北行くことがあったら秋保温泉行きたいなぁ。その前に年末の黒川に向けて貯金になりそうだけど……。