夜空に瞬く白糸

とあるツイッターユーザの「ツイートが140文字余裕で超えそうだな」って文章を垂れ流すブログ

【その2】念願の黒川温泉に旅立った記録【旅行記・黒川温泉】

 

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2月の中旬に行った旅行を今さら更新してて恥ずかしくないのかよ。俺。

 

 前回:突然の阿蘇

www.skyrollingstar.work

 

2日目。当日は天気予報が雨だというのをどうしても認めたくなく、朝風呂をキメながら晴れを祈り続けていた。もう雨降ってるのにね。

 

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壱の井の朝ごはん

壱の井の朝ごはん。特に印象に残っているのは右の土鍋に入っている味噌汁で、若干薄味だったけど朝にはちょうどいい飲み心地だった。あとなんでか知らんけど旅館の朝ごはんにしては珍しくベーコンエッグが出された。でも気分的に卵かけご飯が食べたかったから卵かけご飯と焼きベーコンをいただいた。

2日目の予定は山登りと日帰り温泉である。2回目になるが雨はごめんである。

(予報アプリを確認する)……あれ?なんか間を縫えば小雨の間に頂上には着きそうだぞ?いや具体的に頂上まで何分かかるかわからないけど。多分小雨っぽい。うん。行こう行こう!どうせ一人旅だし、なにがあっても責任は自分しか追わないし行ってみよう!

 

チェックアウト時に旅館から傘を貸してもらった。写真はないが薄黄色に黒で黒川温泉のロゴが入っている奴で、温泉街共用の傘とのこと。壱の井で借りた傘を別の旅館で返しても良いという「黒川温泉一旅館」を体現したようなサービスだ。しかも結構丈夫。

 

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ひとりやまのぼりコースの看板

早速山登りをして頂上からの風景を拝みに行くことした。

それでも雨が降っていたので人に会うことはなかった。道が整備されているとはいえ、人のいない曇り空の登山道はちょっと怖い。

 

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これこのままモノクロ加工したらフリーホラゲの背景として使えそう。

 

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なんか途中で見つけた人の気配はないのに稼働はしてる露天風呂。近くの建物も電気が消えててちょっと恐怖を感じた。幻でも見せられたのか?

そしてこの登山道、一応カップルで登山することも想定したルートらしいが途中にはそこそこ傾斜のキツイ坂もあったりして息が上がる場面もそこそこあった。

 

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コロナウィルスとは無縁そうな場所だとつくづく実感する

しかし雨が強い。小雨になるというのはなんだったのか。頂上に近づくにつれ雨風が強くなってきた。ちなみにこの辺までくるとここが黒川温泉だということを忘れるくらい何もない。稀に軽自動車が横を通るくらいだ。軽自動車の運転手は俺のことを見てなんて思ったんだろうか。

 

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恋人たちの丘看板

なーーーーにが恋人たちの丘じゃ。絶景くらいみんなで共有させてくれ。頼む。俺もここまで歩いて靴下が濡れ濡れなんだ。ちなみにこの看板が見えてからも結構傾斜のキツイ坂を登ることになる。

 

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もうちょっと続くのじゃ

つーか山の上目指してるんだから風がだんだん強くなって当たり前なんだよな。さえぎる物がないんだもん。

 

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筑後川源流の碑(恋人たちの丘)

ついたーーーーーーうおーーーーーーーー!!!

風つえーーーーーーーー!!!!(傘を盾にして構える)

頂上は思った以上に景色が開けており、風をモロに直撃する場所だったため、はっきり言って悠長にスマホを構える余裕はなかった。

この時黒川温泉で借りた傘が思ったより頑丈であることを知った。もし持参した折り畳み傘だったらここで折れてて寿命を迎えるところだった。

 

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「恋人と鐘を鳴らそう!」的なやつ。当然人はいない。

筑後川というのは黒川温泉を通っている川のことで、日本三大暴れ川の一つである。黒川温泉では田の原川と呼ばれるように地域ごとに呼ばれ方が分かれる。

(暴れ川ってなに……?(調べながら))

まぁ景色も見えないから源流も見えてないんだけれども。

晴れの景色は頭の中で補完して山を降りた。2回目の黒川温泉で答え合わせができるといいなぁ。

 

下山の途中ですずめ地獄なる場所を発見。火山ガスが空気より重いらしく、これにやられた小動物が多いことからその名が付けられたそうな。

 

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すずめ地獄

本来であれば川を跨いで向こう岸に行くらしいが、雨による水量の増加で渡れなかった。こちら側とあちら側に分けられたすずめ地獄は少しだけ非日常な感じがした。

 

ウォーキングコースを完走し、山みず木とその近くの湖畔ダイニング畔(アゼ)に向かった。

本当は次は帆山亭に行きたかったけど調査不足でこの日は15時からオープンってことを知らなかった。けどここに寄っていたら時間が大幅に遅れることになっていたので結果的に寄らなくて正解ではあった。

 

湖畔ダイニング畔は単純にこのルートだとここしか飯食うところがなかったからということで選んだ飲食店である。

山みず木の別邸である「深山山荘」のロビーで注文を受け付け、注文後に食事ができる別館に案内してくれるという金持ち体験ができる嬉しい仕様。

 

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湖畔ダイニング畔

頼んだのは生姜焼き御膳。まぁ山道歩いたしスタミナ回復したいよねってことでチョイスした。

 

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生姜焼き御膳

前菜とメインディッシュの2部構成での提供だった。特別値段がバカ高いというほどでもなかったからちょっと意外。

ここの生姜焼きが人生で食べた生姜焼きの中でトップレベルに美味しかった。ちゃんと美味いロースを使っててしかも肉厚。

 

生姜焼き御膳を食ってしばしの休憩。靴下を確認したら想像以上にベットベトで笑った。水たまり多かったしね…途中水たまり踏み抜いたし。店内もぽかぽかで途中めっちゃ眠たかった。というか5分くらい寝た。

今度の旅から肩掛けの鞄にも予備の靴下を入れておこう。

 

 登山での空腹を満たし、山みず木の日帰り入浴を利用した。

 

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山みず木

あ、これ黒川のベストショット。

これはいわゆる川系の温泉で、川側の縁は川がよく見えるように半身浴ができる程度に浅くなっている。

(川系⇒川が眺めることができる露天風呂のこと。自分で作った造語。他にも海系山系滝系などがある。)

 

泉質はナトリウム-塩化物 硫酸温泉で(思い出したかのように泉質の解説)無色透明の温泉である。個人的には黒川温泉の中で一番よかった。ほら、広いと温度調整も楽だし…(カラスの行水)

 

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山みず木のロビー

1時間ほどのんびりさせてもらい離脱。いつか泊まってみたいな。

山みず木の送迎バスを利用して温泉街へと戻ったから、帰りの山道に苦労することはなかった。

 

温泉街に戻り次に向かったのは、黒川温泉を語るにはまず外せない洞窟風呂を有している新明館。

 

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新明館入口

新明館の洞窟風呂は観光の目玉を作ろうとして、当時の宿主である後藤哲也さん(当時24歳)がノミ1本で洞窟を掘ったという執念と気合によって作られた温泉である。

洞窟風呂は撮影厳禁だから写真はこれだけ。

洞窟風呂はあまり広くなく、親がむかーし行った時は脱衣場に空きカゴもなく人でぎゅうぎゅうだったから落ちつかなかったらしい。だがこの時はコロナの初期の頃でやや客足が遠のいてた結果、無人だった。

 

最初洞窟風呂入ってビビったのはちゃんと洞窟の壁の所々にノミでほったと思われるギザギザの跡が触って確認できるほどにくっきり残っていることである(当たり前なんだけど)。まさに裸で体験出来る歴史的建造物。

黒川姫楽に倣って精神集中をする。温泉が出てくる音。蒸気が水滴となって水面に落ちる音。僅かに聞こえる外の喧騒……。たしかに瞑想するには持ってこいの場所だ。洞窟による雑音の遮断というのは思ったより効果があるらしい。

 

洞窟風呂を出て、ぼちぼちおやつの時間だったので、休憩も兼ねてスイーツを食べることにした。(温泉入ることも休憩だけども)

 

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湯音のコーヒーソフト

コーヒーソフト食べながらスマホいじいじしてたら友人から結婚報告飛んできて突然一人で温泉に来ている事実に悲しくなるなどした。(ソフトは美味しかった)(その後結婚式はコロナで延期になった。おのれ……)

体力回復してレギュレーションを達成した。

 

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黒川温泉神社

社渡特定レギュレーション。月岡温泉の時も思ったけど温泉神社って街のシンボルにならないよね。

ここを通り道にして向かったのは彩もみぢという日帰り温泉。近くにある高級旅館「月洸樹」が持つ日帰り温泉施設(なのかな?要調査)であり、温泉街の中では割と標高が高い所にある施設である。ほぼ勘で選んだ。

 

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彩もみぢ

オッシャッ。風呂も期待通りの高い標高から見る山の絶景で気持ちよかった。温度もそこそこで入りやすいし。(人いないし)

 

次に寄ったのは南城苑。「黒川温泉」でツイートすると漏れなくエゴサRTしてくる公式アカウントを有している、今年の元旦に黒川姫楽生誕祭ぽか旦那一同を受け入れた黒川旦那語彙用足しの旅館である。

入口で美味しいゆで卵を売っていた。なんと手形を持っていたら割引価格で買える。(最初は温泉卵だと思っていたらゆで卵だった。食べやすさの観点からとのこと)

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南城苑入口で売っていたゆで卵

美味いのよなこれが。いや「温泉の風味が食べた口に広がって~」とかじゃないんだけど、謎の美味しさがある。

 

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顔湯

ここにも顔湯があった。室内だから他の人の目を気にせずに堂々と顔湯が堪能できるぞ。

 

宿泊所に到着。

 

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夢龍胆(ユメリンドウ) 花泊まり

2泊目の夜は夢龍胆(ユメリンドウ)にある「花泊まり」という離れである。本当は予算オーバーだけど楽天ポイントを叩いて無理やり予算内に納めた旅館である。

 

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宿泊部屋(1人)

実績「人生で一度は個室風呂付に泊まる」を解除しました。

個室風呂付は人生で一番好きな熟語です(大嘘)

この広さ、一人で泊まる広さじゃないんだよな普通に考えて。月岡の一人部屋もなかなかの広さだったけど規格が違いすぎる。

 

夕食と大浴場は本館のため、本館に移動した。

花泊まりは離れで、この離れの受付をしている一人のおじさんがいるのだが、このおじさんが夢龍胆(本館)に車で送迎してくれるという手厚いサービスがある。

夕食が出る前に、旅館の御主人が直々に挨拶に来て下さった。一人一人に挨拶して回るのってすごいよな。外国人客はどうしてるんだろう…などと思っていると隣の韓国人客にペラッペラの韓国語で挨拶しだした。すげぇ……

一通り話した後「少し」という手振りをしながら「study」とつぶやいた。

いやそこは英語かよ。

 

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夢龍胆の夕飯写真集

 

旅館だけど腹いっぱいいただきました。美味しい川魚から肥後牛のステーキやら豚の角煮やら。

地ビール「湯上り美人」をいただいてべろんべろんになったからお品書きを写真撮るの忘れてたのが致命的なミスだった。アルコールに弱いのよな。帰りも送迎してくれるから問題はなかったけど。

 

個室風呂(温泉)で1時間半くらいダラダラしてから寝た。この自堕落な生活が許されるのも温泉旅行のだいご味だよね。

 

次回、熊本市の軽い探索と荒れるスケジュールから。

 

 

以上。