夜空に瞬く白糸

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【その1】Go To 熱海【旅行記・熱海】

 

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みんな大好き熱海。よくわからないけど有名な熱海。

 

イントロ

10月半ば、「どうやらGoToトラベルの予算が尽きそう」という一報を聞き、黒川以降自粛していた一人旅として、まだ行ったことがなくかつ簡単に行けてよっぽどハズレないだろうという理由で熱海旅行をチョイスしたのがきっかけ。

 

急いでオトク所を探して、いつもは手を出せない予算オーバーな宿が予算内に収まように予約して、電車をスマートEXで予約することが出来たため無事熱海旅行が実現する形となった。

 

ここでいつもなら行程さんを出してプランを示すところだが、あいにくコロナ禍によって(……かどうかは知らないけど)行程さんはサイトが閉鎖されたので割愛。

 

日程決めは行先だけGoogleマップにピンを刺してピックし、あとは営業時間とにらめっこしながら移動ルートを確立した形となった。というか出発前日に初日だけ予定を決めてあとはその場のノリで決めることにした。

 

初日

黒川と違って、熱海に着くまでにこれといった苦労はなかった。黒川と違って。

 

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熱海駅

実は熱海にこれといって知識や思い入れはなく、「昔熱い海だったたことが転じて熱海と名付けられたこと」「最近リゾート地、ワーケーション地として人気なこと」「すり鉢を縦に真っ二つしたような地形であることからやたら坂道が多い」程度の情報しかつかんでいない。

そして新潟、黒川の例にもれずまた雨が降っていた。数日前まで晴れの予報だったのに……。やはり自分には雨男の気がある。

 

雨が振ることを想定してないプランだったので無謀にも雨の中レンタサイクルを借りる形となってしまった。でも10:30に晴れるって言ったから信じて借りたのに、結局13時まで降り続けたお天道様側と外した天気予報側にも問題あると思う。

 

レンタサイクルを借りて、雨に濡れて向かったのは走り湯である。

 

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走り湯

走り湯というのは日本三大古泉(≠日本三古泉)と呼ばれる源泉の1つで、昔は横穴式で海に向かって走るように湯が吹き出すところからそう呼ばれたらしい。

 

場所は熱海市外からやや離れたところ。薄暗いし湯気出てるから奥が見えないけど奥からゴポゴポ音が鳴るので率直に言って怖い。異世界転生扉か?

 

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異世界転生扉と走り湯の沸き口

カメラを構えたら秒で曇るので撮影に難航した。あとサウナみてーに熱い。それもそのはず、走り湯の源泉は約70度の超熱湯でそんな熱湯から出る湯気が高さの低い洞窟内を充満してるため熱いのは当然である。

 

走り湯を取り終える頃には雨が止む……なんてこともなくむしろ強くなってきたのでコンビニに避難した。雨雲レーダーもウェザーニュースもすでに止んでる予報なのにどうして止まないんですかね……。

 

そこそこの雨に打たれながら向かったのは宝亭。一言で言うなればレトロ風洋食屋である。

最近日曜の夜にサザエさんの裏で数字を取ってると噂の『せっかくグルメ』という番組で情報を仕入れた店で、カツカレーが有名らしい。この時の気分としては親子丼かカツ丼の気分だったがカツカレーはあまり積極的に選ぶメニューでもないため、"せっかく"なので注文した。

 

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宝亭とカツカレー

でたでた!絵に描いたようなカツカレーだ!思ったより量が多くて美味しく、近場にあったら通いたくなる理想的な洋食屋だった。レトロ特有の落ち着き、一体なんだろうな……。

 

腹を満たして12時前辺り、雨が若干弱まったところでイチゴボンボンベリーに向かった。男子を引き付けにくいガッツリ女子向けの店だったので、食後のデザートも兼ねて昼過ぎに訪れようという寸法だ。

食べ歩きが可能な、生クリームを挟んだイチゴバーガーを頂いた。

 

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イチゴBonBonBERRYとイチゴバーガー

うーん……デザイン上仕方ないがイチゴを薄切りにして詰めてる関係上、思ったよりイチゴ感がなかった。イチゴは1個まるまる口に入れた方が楽しい(?)ので、人にはイチゴ串あたりを勧めようかな。もう少しおすすめとか調査するべきだった。

 

イチゴバーガーを食して小雨の中自転車を飛ばし、來宮(キノミヤ)神社に向かった。

当時、仕事で貧乏くじを引いてトラブルが起きて残業のパターンが多発していたため藁にも縋る思いでまずは土地神様に会いに行こうという魂胆だ。それと温泉むすめ社渡りスポット特定も兼ねている。

 

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來宮神社

來宮神社はまぁなんというか、ビジネス的な神社で景色に溶け込んだ土産屋の建物と喫茶店、結婚式で休憩所として使用することを想定したと思われる休憩所がある。(別にビジネス的な神社がダメというわけではない)

それと樹齢2,000年くらいの大楠が植えてあった。説明不要なほどデカい。

來宮神社でお参りしたら雨が止んだので思わず意味を見出しそうになった。

 

雨がやんで自転車も快適になったのでウキウキしながら日航亭に向かった。

日航亭は熱海の中でもかなり"生"の温泉(源泉かけ流し・加水加温なし)を提供していて、宿泊予定のホテルが温泉の質にそれほどこだわってないっぽいので組んだスポットだ。

 

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日航亭

初めての熱海温泉は激熱だった。これが夏だったら明らかに脱水症状で倒れてた。熱すぎて幼稚園くらいの女の子が怒って、抱いてた父の顔を思いっきりビンタしてた。

それと休憩室でおっさんが酒盛りしてた。利用料払えば休憩室は別料金かからないし広いから案外いいのかもしれない。まぁ問題はまだコロナで接触に気を配る時期だということだけど。密です密です。

 

日航亭で雨に濡れた体を流して気分もすっきりしたところで、小沢の湯に向かった。目的は温泉ゆで卵を作ることである。

 

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小沢(コサワ)の湯

ここは温泉の蒸気(超高温の温泉ガス?)でゆで卵を作ることができる、それ以上でもそれ以下でもないけど非常に楽しいスポット。利用料は無料なので材料をすべて持参すれば無料でゆで卵は作れるが、生卵を家から持参するわけにはいかなかったで向かいの酒屋で塩とともに買うのが一番安パイな方法。位置がいいってだけで卵が売れるとかチョロい商売だな。

 

小沢の湯には先客である地元のおっさんが来ており、みかんとかを入れる赤い網袋(棒ネット・伸縮棒ネット・出荷用ネットというらしい)に卵を10個くらい入れてゆで卵を大量生産してた。地元特権いいなぁ。

 

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ここに卵をセットする。回転率がよくないので周りの人と一緒に作ることになる。

油断して素手で卵を置いたら、激熱な蒸気に素手をさらしてしまい一瞬(あ、手のひら火傷した。終わった。)と思わせるほどだった。ちゃんと置いてあるトングを使って置きましょう。

ガスに晒して10分。温泉ゆで卵の完成!持参した塩を使って実食。

 

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完成したゆで卵。酒屋さんが気を使って絵を描いてくれている。

多分今までで食べたゆで卵の中で一番おいしかった。

熱海って海水由来の温泉だからか塩分が入っていて、それが卵に染みている。そしてほのかな塩の香りがゆで卵に染みてて上品な味がする。

 

雨が止み快適に動けるようになったため、熱海サンビーチエリアに移動した。

 

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貫一お宮の像

これは貫一お宮の像といわれる銅像らしく、親の世代になると熱海といえばこの像になるらしい。

後で調べたらこの像は明治時代の小説『金色夜叉』でのワンシーンで、簡単に説明すると「許嫁がいる嫁さん(お宮)が金持ちに目がくらんで富豪に嫁いだので、それにキレた主人公こと貫一が熱海の海岸でお宮を蹴っているシーン」だったことがわかった。思ったより残酷な話だった。この銅像は悲しい別れのワンシーンじゃなくて、ただ女性を蹴っているだけの銅像だった。やはりNTRは悪い文化。

 

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熱海サンビーチ

個人的に熱海といえばこの海岸で、熱海がリゾート地といわれるゆえんの一つである。さすがに12月に海でバカンスしてる人はいなかったけど、冬の波の音に耳を傾けながら海岸を散歩するのはオツな体験だった。

 

初日はさっさとチェックインして温泉入ってプリンを食べたかったため、熱海プリンカフェに向かったが……。

 

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熱海プリンカフェ2nd

人が多い。なんだこの行列は。いやコロナ禍だからこれでも少ないほうかもしれないけど、だからと言ってこれに並ぶのは面倒だなって思いスルーした。翌日の夕方とかに再トライしよう。

 

熱海駅に帰り、レンタサイクルを返却した。熱海でレンタサイクルを使用することについてだが、個人的にはオススメできないなと思った。道が狭いから周りに気を遣わせすぎて思ったより快適じゃない。あとレンタサイクルサービス自体が最近のものだからか駐輪所が意外と見つからない。

よって熱海は歩きを推奨したい。走り湯だけが街からやや離れているが、それ以外は特に不便にならないはず。

 

シャトルバスに乗って着いたのはホテルニューアカオの別館であるロイヤルウイングという宿で、ご飯のランクが上がるのは当然として部屋も良くなる。具体的にいうと窓が大きくなって窓を開けると一面の海が望める。

 

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ホテルニューアカオロイヤルウィングの部屋

ホテルニューアカオは特別泉質にこだわっている訳では無いが、最近スパニウムニシキという別館が作られ、これがなかなかに海の景観の評判が良いということでチョイスした。(これまで海が臨める温泉旅館に一人で行ったことがなかった)

別にスパニウムニシキの利用だけならロイヤルウイングではない本館でもOKなのだが、GoToも利用していつも通りの予算感覚で若干お高いプランに泊まった。

 

そんなスパニウムニシキの海の景観は熱海の中では上位にいると確信していいだろう。

まず熱海は土地の性質上海岸線に沿ってホテルが立ち並ぶため、大体の露天風呂の景観には建物や車の音などが邪魔をする可能性がある(行ったことないからここは憶測だけどホテルの公式サイト見て回った限りだとそう思った。陸地に入った森の中のホテルは例外とする。)

しかしスパニウムニシキは景観にさえぎるものもなく、かつ温泉と海の境界線がない作り(インフィニティ風呂とかインフィニティ構造とか言われるらしい)になっているため解放感と景観が大変良い。

 

夕飯は洋食と和食どちらかを選べるが、なぜか洋食を選んだ人は軒並みレビューが低いということで和食をチョイスした。まぁ温泉旅行って言ったら和食だよね。

 

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おしながき

全部上げたら写真だらけになるのでとりあえず気に入ったものを

 

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個人的お気に入りの品3点(刺身盛り合わせ・鴨すき鍋・まご茶漬け)

特筆すべきは刺身盛り合わせについてきただいだい醤油で、静岡でたくさん取れるだいだいを割と濃いめに使った酸味の風味が漂う癖ありの醤油である。刺身と食べると大変さっぱりして相性がよく、これが気に入ったのでお土産として買った。今は刺身だけじゃなくて冷ややっこにかけて食べたりしてる。

 

 

以上。

次回は晴れた2日目から。