びっくりするほどIT化
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をり鳥で寿司を堪能したので城崎温泉街を歩いてみた。
まず印象して「思ったより密度が高い」というのがあった。徒歩で回れる範疇ではあるが、空き家もなく宿と土産屋と飲食店が軒を連ねている。
あと雰囲気が大変良い。温泉街の雰囲気がちゃんと出ていて景観の満足度が高い。
ちなみに温泉街はほぼ川に沿って一本道。なので方向音痴の自分でも、ほぼ地図は不要である。
それとどこ撮っても絵面映えがしっかりしている。
街並みを眺めて大まかに地理を捉えながら、温泉街の奥にあるロープウェイに着いた。
温泉街にロープウェイってありそうでなかったな。街を見渡せる程度には大師山の上に運んでくれるらしい。
このロープウェイはいつできたかわからないけど、大師山の上に連れて行ってくれるロープウェイで上にはカフェと小さい公園がある。大師山は一応歩いて登れるらしいけど、もう登山はこりごりなのでロープウェイで往復した。
天井が高く、思ったよりおしゃれ(失礼)だった。テラス席が少しあって温泉街が一望できる。女子会トークに花を咲かせるグループ、隣の広場で遊ぶ子供を見守る夫婦、写真を見ながら道中を振り返るカップル等、世代も人数もバラバラである。
コーヒーを注文して、偶々空いてたテラス席で頂いた。
座ったのが14時前くらいの話だが、体内時計で言うならこの時間はもう夕方(起きて9時間くらい)なので身体はもうお休みモードに入っており、1時間半くらいここでぼーっとしていた。多分気温もちょうどよかったんだと思う。
これ晴れてたら心地よすぎてコーヒー飲みながら寝てたかもしれない。
そういえば城崎は日本海側すぐ近くの地域だったとここで再認識した。この景色、海、山、川、全部そろってるな…。
ロープウェイから降りてこの日の宿である深山楽亭に移動した。例のごとく城崎温泉は一人旅用プランが少なく、いつも通り宿探しは苦戦したが深山楽亭はそんな希少な一人旅用プランを用意しているその1つである。
日帰り入浴のバスが出てる。レンタサイクルもある。夕食には蟹と但馬牛が出る。まるで城崎温泉スターターセットみたいなプランで宿泊した。
もうこの日は早朝から起きてて山から登って降りて体がボロッボロ!すでに敷かれていた布団でぶっ倒れながら夕食の時間まで過ごした。
昼も食べたが、宿泊したこの時期は香住(カスミ)蟹が解禁されたころ(だったと思う)。せっかくならということで蟹とステーキが食べれるプランを取ったのがこのプランの理由。肝心の蟹の味がぽん酢の味で上書きされてほとんど蟹の味がしなかったこと以外は割と満足している。
さて、ここからが城崎温泉の本題に入るが、城崎温泉には日帰り温泉施設が7施設ありこれをめぐることが観光のメインコンテンツとなっている。(外湯巡りという)
観光協会に所属している旅館のほとんどは宿泊するとQRコードが印刷された紙が入っているネックホルダーが渡されており、なんとこれをかざすと外湯巡りの7施設が利用し放題となる。
またこのQRコードの使用状況はどうやら観光協会のサーバーに蓄積されているらしく、公式サイトからこの7施設の混雑状況がリアルタイムで確認することができる。
「ほとんどの人は宿泊してホテルから借りたQRコードをかざして施設を利用する」という性質から混雑状況の精度は信頼できるレベル。
構造は割とシンプルだが観光客の行動を上手くコントロールしたシステムであり、利用してる時はかなり感心した。あと外出るときに財布と小銭を気にしなくていいのも素晴らしい。
城崎温泉は宿泊している旅館の浴衣を着て外出することを許可しており、観光客が温泉街を浴衣を着て外湯巡りをする姿は大変趣があり、「城崎温泉=浴衣」というイメージの定着の要因となっている。
・QRコードをかざして外湯巡りを楽しんでもらう
・浴衣を着たまま外出OK(着替え直す必要がない)
この2つから浴衣客が夜の温泉街に繰り出す導線が綺麗に整備されており、温泉街としては珍しく夜も街が賑わっている。
まぁ夜は雨が降っていたので日帰り入浴して旅館に即Uターンしたんですけど…。
以上。これその4まで行くと思ってなかったけど次で終わるはず。
おまけの箇条書き
・2日目の朝は晴れていたはずだったんだけど昼にはもうどんよりしてた。
・ロープウェイの下り、ちょっとだけ歩いて下山することも考えたけどさすがにやめた。
・結果的にレンタサイクルは雨で利用しなかった
・夕食の写真に座席案内用の名札があることに気付いたのが投稿直前で結構ひやひやした。
・デザートは芋プリンだったんだけどよく考えたらこのちっさいサツマイモ珍しいよね。品種も説明なかったけどなんだったんだろう。
・御所の湯でマスク着けたまま大浴場に入った(熱海に続いて2敗)髪洗おうと思って鏡見たときの自分のみじめさったらもう穴があったら入りたいレベル。