温泉むすめ公式をなんとなくフォローする → 放置する → チュウニコラボがきっかけで本格的に情報を追う → Adharaが好きになる → 温泉地をめぐり始める
→ 月岡温泉に行った <= NEW!
前回
移動
前回、写真を撮りまくって信濃川をぐるっと回り、新潟駅に戻った。ここから電車で豊栄駅に向かい、シャトルバスに乗ることになっている。
ちなみに「とよさか」と読む。「とよえい」ではない(1敗)
これが月岡温泉行のシャトルバス。割と年季が入っている。計画した最初は「愛知から月岡温泉って実は無茶なのでは」とまで思われた月岡温泉だったけど、実行してみると意外とあっさりだな…。
THE・日本の原風景を眺めながらバスに揺られて20分。ついに……
着いたーー!!月岡温泉!!愛知から約370km!!
月岡温泉に光る男要素
感極まるのもそこそこに、早速昼ごはんにした。
向かった場所はきぶん一。ラーメン屋である。
ここは10:30にオープンしてラーメンの汁がなくなったら店じまいというなかなかに攻めた店である。名古屋のラーメン激戦区でも見たことのない攻めっぷりである。売り切れを警戒して開店凸が狙えるこの日にねじ込んだ。
噂では10時過ぎたあたりでオープンしてるらしい。
人気メニューの肉ラーメンをちゅうも……
なんだこの肉ラーメン。圧がすごいぞ。力を感じるラーメンって表現しかできないけど力を感じるラーメンってなんだ。
というかこの肉ラーメンうますぎるんだが!?チャーシューは脂っこくなくてしつこくないしスープはあっさりしたとんこつでグビグビ飲めるんだが!?
水筒に入れて持ち運びたい(狂気)
正直この見た目だと「全部食べたら最後しつこさで飽きるのでは?」とも思わせるけど、肉もスープも食べやすく飲みやすい設計になってるからガツガツ食えて、でもやっぱり豚骨だから食べたあとに「あ゛ぁ゛~~食った」って満足感に浸れるんだよね。最強かよ。
月岡温泉って公式では女性とかカップルをメインターゲットにしてて呼び込みしてるんだけど、この力のあるラーメンは完全に男だ。男がガツガツ食べるためにここにきてもいい。替え玉無料だし。
ところでこの店なんだが…回転率が尋常ではないぞ。一部顔パスで店入った瞬間注文が通っているお客さんがいるんだが。
満足感に浸ってきぶん一を後にした。このブログ書いてたらまた食べたくなった。
温泉街探索
月岡温泉街を簡単に説明すると一本のメインストリートがあって、そこをホテルや旅館につながるよう枝分かれするようになっている。方向オンチの俺でもわかりやすい。
電話で確認したらチェックイン時間じゃなくても荷物を預かってくれるとのことだったので、まずは宿泊先の旅館へと直行した。月岡温泉にはロッカーがないのである。(っぽい)(探すのが面倒だった)
宿泊先は「割烹の宿 いま井」。
- 一人での宿泊歓迎で
- 予算に納まる範囲内で
- 温泉のクオリティが高そうなところ
がここの夕食なしプランしかなかったという若干ネガティブな理由だが、公式サイト見る限りよさそうなのでここにした。なんか高級旅館の気配がしたのでそれ以上は調べず当日に期待した。
期待したんだが……。
下呂に引き続き出ましたね。「これオタクが入っちゃいけない場所だ……」シリーズ。みてのあの入口。とてつもないオーラが漂っている……(割と本当に10秒くらい固まってた)
女将さんに荷物をあずけ月岡温泉街をノープランうろうろ。月岡温泉はこれといって前情報がなかったため当日歩きながら考えようとなったわけだ。
まぁとりあえず日帰り温泉へ向かおう。
おお……原風景……
月岡温泉は緑に囲まれた大地にひっそりたたずむなんかRPGでポツンとある街を思わせる街と言うのが印象的だ。
さて、月岡温泉は開湯100年を境に「歩きたくなる街」として整備を行った。(ちなみにこの時は開湯105年目あたり)
具体的には空き家を既存の店舗と競合しない体験型店舗として改築しオープンした。
この店舗はキーワードとなる漢字一文字が割り振られているため、それさえわかればガイドを見なくても一発でわかるようになっている。
日帰り温泉を数個巡りつつ、これらを消化していった。
最初に寄ったのは「米」こと「新潟粉物 PremiumPOWER 米BEI」新潟と言えばもちろん米だが、そんな米を米粉にし様々な製品を作って売ってる店である。
「うさぎ焼き」という名前がシンプルにえげつないお菓子の紅茶ミルク味を購入。思った以上に皮がもち~~ってしてて中にとろ~~っとしたクリームが入ってて美味しかった。
遅れた食後のデザートに舌鼓を打ち、日帰り温泉ができる清風苑に向かった。
月岡温泉の中では建物が大きい方で割と有名らしい(ざっくり)
ちなみにフロントでスマホを含めた貴重品をすべて預けるため、清風苑の写真はこれだけである。
「月岡温泉初めてなんです〜」なんてこの日1番浮かれた発言をしていると
「特殊な泉質なので楽しんでいただけると思います」とやたら品のいいジェントルフロントマンが返してくれた。
ついに月岡温泉とご対面。初見の感想は
「うおおおぉぉぉ…………」
って感じだった。まじでエメラルドグリーンだ。内湯に至っては照明が暗いから湯船の底が濃い緑茶みたいな色してる。
あと意外と硫黄の臭いがしない……?街歩いてる時も思ったけど、万座温泉に継ぐ第二位の硫黄含有量なのに言うほど硫黄臭がしないんだよな。なんでや。
成分表を見たところ、泉質は 含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉 とあった。うーん……。高校レベルの科学の知識しかないからこの場では理由はよくわからなかった。
なにはともあれひっじょーに気持ちよかった。湯があっちいから継続して長くは入れないけど外は心地よい気温だったので出たり入ったりで長々と入ることができた。
次に寄ったのはここ。月岡温泉発祥の地である源泉の社。
むかーしむかし……具体的には約100年前に石油を掘ってる途中で温泉を引き当てたのがここ月岡温泉の始まりで、実をいうと温泉自体にもちょっと油分が浮いている。
源泉の社はそんな温泉を引き当てたまさにその場所である。
奥にあるのは飲泉所で月岡温泉が「自称・日本一マズイ飲泉」と宣伝している。
……あれ?エメラルドグリーンの色は?という疑問と無料WiFiのパスワードが貧弱すぎるという疑問が残りつつも早速飲んでみた。
ぶっちゃけ個人的に一番マズかった飲泉は、そのあまりの不味さに体が拒否した飛騨温泉郷にあるひめしゃがの湯なので、身体が拒絶しない地点で個人的には日本一マズイってほどではなかった。
まぁでも、舌触りが苦いお湯で喉を通る時に硫黄の風味を口の中に残す味だったのでかなりキツイ。たいありでした。
社を後にして、体験型施設巡りに戻る。というか口直しに甘いものが食べたいのでジェラートを食べに行った。
新潟菜果 Premium AGRI 実MINORIは「実」の一文字を掲げる果物を中心に扱うお店である。この日は特別寒いわけではなかったのでだらだらジェラートを食べながら温泉街を行き交う人々を眺めていた。
次に向かったのは新潟地物 Premium SELECTION 旨UMAMI。ここではなんと一口大のご飯を片手に試食をすることができる。(無料)
冗談だろってツッコミもそこそこにご飯を食べつつ帰りに買うお土産を選んでいた。
印象に残ったのは……いや全部美味かったけど強いて言えばのどぐろのふりかけかな。
温泉まんじゅうレギュ達成。卵の黄身を混ぜて月を模したまんじゅうをいただいた。
散々歩きまくったのでコトリカフェで一服。店の雰囲気がおしゃれだった。
温泉街に戻って探索再開。次に寄ったのは「蔵」こと新潟地酒 Premium SAKE 蔵KURAである。まぁ要は酒屋である。
お酒の飾り方がおっしゃれ~!
なんて言ってるうちに体験型店舗を全て回り切ってしまった。スタンプラリーを制覇してクーポンをもらったのでこれで「米」に戻って職場に渡すお土産(米粉クッキー。結構好評だった)を確保した。
家
ある程度回り切ったので旅館に戻った。
いやしかしこれほんとすげぇ旅館だな……。
戻ったら女将さんに部屋を案内してもらった。見るからに高級旅館。どんな部屋なんだろう……。
これ知ってる!一人で泊まる部屋じゃないでしょ!
いやいや居間に寝室に広縁まで全部揃ってんのこれ!?しかもなんかもう布団敷いてあるし……。
女将さん「セルフですがコーヒーが飲めるラウンジもありますので」
セルフコーヒー飲み放題!?
女将さん「この旅館にはフロントはございませんので」
ないの!?
女将さん「なにかありましたら帳場(旅館や商店などでお会計とかをする所。この旅館では従業員さんがいるところ)まで内線で」
チョウバってなに!?蝶飛んでんの!!?
女将さん「朝ごはんは部屋食ですので」
ここで食べていいんですか!?
女将さん「どうぞごゆっくり」
ごゆっくりというか、もはや家じゃん!!
これは完全に一本取られた。
しれっと「家みたい」と言っているが、フロントがない + 旅館は靴を脱いで上がる + 大浴場と部屋だけで暮らしが完結する + あまり従業員の方が中を歩いていないしご飯以外で部屋に入ってこないなどの要素からもう完全に家。実家のような安心感。
新潟ローカルなニュースに少し微笑みつつさっそくいま井の温泉をいただいた。
大浴場の写真は撮ってないが、とにかく湯船の底がぬるっぬる。あれは油分が多いからなのかな。成分の濃さをマジマジと見せつけられてしまった。
夜の月岡温泉
ひとっ風呂浴びた後は外で夕飯。レビューを駆使したところ一朗鮨が美味いということでそこにした。場所は坂を下りてすぐ。
もう見るからに人当たりのよさそうなやさしい大将と、もう見るからに人当たりのよさそうなやさしい大将の奥さんが仲良く営んでいた温かい雰囲気のお店である。
注文したら「嫌いなものとかない?」って聞いてくれた。優しい親戚のおじさん……。
ちらし寿司という名の海鮮丼を頼み、大将と少し会話。
大将「あまりインターネットとか詳しくないんだけど、ここって人気なの?」
人気もなにもたしか昼食べた肉ラーメンの店の次くらいにレビュー高かったぞ。
大将「緑色の温泉ってそんなに珍しいの?」
珍しいよ!!
大将「(君愛知から来たんだね!から)愛知県から夜行バスで新潟にきて昼に月岡に到着して温泉入って夕方に飛行機で帰っていったおじさんがいたね」
なんだよその人……
大将「なにも温泉の資格?を持っていて『同僚に月岡に行ったことでマウント取られて悔しかったから来た』って」
そのどう考えても温泉ソムリエの人負けず嫌いじゃん……
と、ツッコミを入れつつ大将のトークに花を咲かせた。大将の笑顔がかわいかった。
米の国新潟は海鮮も美味い!!!!
しかも量もしっかりあって、やっぱりこれちらし寿司じゃなくて海鮮丼だ!!
あとせかい鮨でも思ったけどこの南蛮エビの味噌汁超美味い!!特に香りが!!しかも南蛮エビの頭いっぱい(6個くらい)で嬉しい!!
超絶品な海鮮丼と温かい雰囲気を堪能し、店を出た。
次に寄ったのは「月あかりの庭」どう考えてもカップル御用達なスポットだが、公式サイトを見る限りよさげだったので夜に寄ることにした。ダジャレではない。
いくらなんでもエモすぎる。
ここはフォトジェニックなスポットを作ろうと月岡温泉が作った場所である。
THE・インスタ映えなので正直人の量が心配だったが、来たのが日曜で月曜は平日だったからなのか人はいなかった。
これが昼位置を確かめた時に撮った写真。色合いがいいからこの地点で十分映りがいいのだが……。
夜はこれ。水面にライトが反射してるから幻想的度の高まりを感じる!!
すげぇこれ!なんで人がいないの!?
正直誰かに写真を撮ってほしかったけど誰も来なかったので撤退。
夜の温泉街はさすが寝静まっただけあって人も少なかった。ここに浴衣の女性がいればなぁ。浴衣のオタクがここに入ってもなぁ……。
ここはめっちゃ綺麗なやつを見ながら足湯を楽しめる場所である(語彙力ゼロ)
恋愛トークに花を咲かせるカップルしかいなかったので10分くらいで撤退した。
しかし月岡温泉、まだまだ課題が残ってそうだが「これから温泉街を盛り上げていくぞ」という気概を感じた。
確か月岡温泉のむすめである月岡来瑠碧も裏で並ならぬ野心を持って人一倍努力してたよな。そういうことなのか……?
一人で貸切風呂ってもっと贅沢なはずだったんだ&月岡温泉の謎
家に帰ってきた(真顔)
なぜかいま井の貸切風呂が2,000円から1,000円になるキャンペーンをやっていたので貸切風呂を予約した。
正直貸切風呂は予定に組み込んでなかったからラッキーなイベントだ。だがさっき街中でカップルばっかり見てきたせいか妙にむなしさを感じてしまった。
まぁでもいないのは仕方ない。大人しく貸切風呂を楽しもう。
うわやっべ!完全に2人用だ!やっぱ誰か連れてくるべきだこれ!
ところで月岡温泉に行くにあたって一つあることがしたかった。
プラスチックの透明コップに月岡の湯を入れてわかりやすくエメラルドグリーンの湯を写真に収めたかった。まぁ普通にこの写真でもいいっちゃあいいんだけど、もっとわかりやすいものが欲しいなぁということで。
そして撮ったのが以下の写真だ。
……思ってたのと違う!!
あれ!?だって今目の前にあるのは緑じゃん!なんでコップにすくったら透明なの!?
いやこれは逆に言えば入浴剤を使ってない何よりの証拠なんだけどもさ……。うーん……時間経過で色着く系かなぁ……?貸切の時間が許すまで放置してみるか。
驚 き の 透 明 度
1時間ボーッとしていい気持ちに浸っていたけど、コップにすくった月岡温泉の湯に色が付くことはなかった。謎すぎる……。
謎を残したまま貸切風呂を後にした。
次回に続く。
以上。