下書きに保存したまま上げてなかったとか言えない。
多分これまでの浅い温泉旅歴の中で最大の危機だったと思う。
3日目
朝。この日は平日の月曜。朝風呂をキメてからやることはもちろん。
朝の出社TLを見ながら朝食を食うことである。
出社TLを見ながら食べる朝食うんめーー!(クズ)
朝食を食べてチェックアウトまで時間がちょっと余ったので、最後にやり残したことを消化した。地蔵尊に湯めぐり手形を納めることである。
地蔵尊には手形を納めることができる。どういう意味かは分からないけど、多分また戻ってくることを願っているんだと思う。
外は雪が降っていた。今シーズンでは全く雪が降らなかったとタクシードライバーがボヤいていたが、最後に黒川温泉が見せてくれたらしい。まぁ標高高いしね。うすーく積もってたけどあれはすぐ解けてしまったのだろうか。
手形を納め、チェックアウトも無事済ませた。また泊まりたいなぁ。貸切部屋に1人というのも悪くは無いんだけどさすがにいい加減誰かと来たいところである。
熊本市行きのバス停まで受付のおっちゃんが車で送ってくれた。
「ここ何も無かったでしょ?」
送ってくれてる途中、おっちゃんが笑いながら言った。まただ。夢竜胆本館のご主人も「ここには温泉しかない」と言っていたけど、ここには上質なおもてなしとそれに紐づく旅行体験がちゃんとある。ここまで地域レベルで統一した体験が提供出来ている温泉街は初めてだったし、「黒川温泉は『旅館』に泊まるというより『黒川温泉』に泊まっている」の話の意味がよくわかった。
そもそも本当に何も無い愛知県民に向かってする話ではない。
バス停に着いた。ここから熊本市行きのバスに乗ることになる。最後に礼をして見送ってくれたおっちゃんの笑顔を今でもよく覚えている。
次は晴れてるといいなぁ。
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熊本市に移動した。またバスの到着が予定より20分ほどオーバーして到着は14時になった。まだ昼ご飯も食べてないのに……。
熊本市は公共交通機関の1つとして路面電車がある。名古屋にも昔あったらしいが、自分が物心ついたときにはもうなかった。この辺にあったんだろうなぁ……という跡は名古屋城周辺で見れるけど。
熊本市の路面電車は古い1両編成のデザインからスマートな2両編成まで、これからも地域のインフラとして支えるのだろうと思わせる進化がうかがえた。
そんな路面電車を使って向かったのはラーメン屋。岐阜の高山ラーメンといい月岡のラーメンといい、特に意識したわけではいけどなぜかラーメンが旅の中に入ってくる。
ラーメン赤ぐみはいつも通りGoogle Mapとぐるなびを照らし合わせて見つけた店で、どうやら地元のサラリーマンに愛されているらしい。自分もそういう店を探していた。地元民に愛されている店を毎回組み込んでおかないと気が済まない。
ラーメン500円いいなぁ……。会社の弁当と同じ値段で美味いラーメン食えるのか……。
さすがに14時を過ぎていたので人はいなかった。早速カウンターについて注文をして、上着をハンガーにかけて荷物を置いて一息ついたらラーメンが出てきた。早っ。
赤ぐみのラーメンは豚骨醤油ラーメンでガッツリ目。昼にこれ食べたら頑張れそう的なラーメンである。スープは濃くて食べ終えた後に水が欲しくなるタイプのスープだった(好み)
ラーメン食べてレギュレーションを消化してきた。これで10都道府県目らしい。
ラーメンで腹を満たしてから水前寺せい…水前寺成趣園に向かった。熊本城も工事中だったのでじゃあ代わりにってことで選んだ日本庭園である。(あとゆのこれの時に調べてたからせっかくだし行こうと思ったのも動機の一つ。)
愛知にはこういう広い庭園はないので(徳川園は狭いのでほぼノーカン)落ち着いた時間を過ごした。平日だからか人は少なく店もほとんどやってなかった。落ち着いてるを通り越して少し寂しかったのは内緒。
ところどころで工事をしているのが気になった。熊本大地震からまだ復興できてないのか……。とも思ったが帰ってから考えてみれば台風が直撃しやすいのもあって工事が進めづらいのかもしれない。
思ったより早く水前寺成趣園を出たので最初計画から抜いていた熊本城に向かった。やっぱり名古屋から600kmくらいはるばる飛んできたので工事中だろうが見てみようという気持ちになったからである。
正直、自分が思っていたより復旧が進んでいなかった。感覚だけで「地震から結構経つし、見た目は直っててもうすぐ工事も終わるでしょ」って思っていた自分を恥じたほどには。城内は一直線の通路が通れるのみで中を歩くことを許さず、城壁は地震のダメージをそのままに残していた。
熊本城がよく見えるとされる加藤神社から見た熊本城は、クレーンと足場でけがの修復中といったところだった。知人がギプス着けてる姿を見た気分だった。
そろそろ家に帰ろうと思った夕方、熊本にきて初めて青空を見た。たまたまスマホが流していたリトバスの『雨のち晴れ』が心にしみた。
熊本→名古屋
当然のように空港行きのバスが20分ほど遅れて空港につき(これで見事ホテルのシャトルバス以外のバスは全部到着が遅れたことになった。)受付をしていたらある注意書きが目に入った。どうやら今まで全く雪が降らなかった熊本で雪が結構降っているらしく、場合によっては飛行機が出ず愛知に帰れない可能性があるとのことだった。
ここまで飛行機は遅れバスは遅れで散々だったため、今日のLUC値では無理だと思ってまじめに宿泊先を探したがこれは杞憂に終わった。
だが飛行機の出発で搭乗を予告通りに行ったのにも関わらず、飛行機の中で出発を45分待たされるハメになった。
滑走路の使用待ち?除雪?飛行機の目視点検?それらは全部人を乗せる前にやるものじゃないのか……と心の中で悪態をつきつつアマプラで相席食堂を見ていた。まるでお手本のような利用方法。自分はそれで大丈夫だったけど、出発に耐え切れず泣き出した赤ちゃんとその親は大変そうだな……。
しかし今回の旅はだいぶ公共交通機関のダイヤに振り回された。しかも最後は危うく帰れないかもしれないとか……今は笑い話で済むけどこれは一つの教訓として覚えておこう。
名古屋の夜景が見えてきた。こうやって見ると名古屋って"一応"3大都市圏なんだなぁと思う。
結局予定より1時間ちょい位遅れて名古屋に帰ってきたとき、「疲れているだろうから」と親が車で迎えに来てくれた。(空港周辺でPGOしてたから待ちは苦ではなかったらしい)
……うん。俺もペーパードライバー卒業したほうがいいかもしれない。
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さて、これでAdhara温泉むすめ温泉地制覇(努力目標)は残すところ
こんぴら(香川)
乳頭(秋田)
湯の川(北海道)
白骨(長野。昔行ったことあるから行けたら行く程度)
になった。
次は北海道・湯の川かなぁと思っている。北海道はTHE・旅行の定番だし。
行くころにはコロナ落ち着いててほしいけどなぁ。
以上。